【友だち登録者50万人突破】オンライン診療サービスmederiに学ぶ、anybotを活用した「成長を続ける」LINE活用とは?

『誰もが愛でりあえる社会へ。』ビジョンを新たにオンライン診療領域の業界No.1を目指すmederi株式会社。

女性の生理トラブルを解決する低用量ピル処方サービス「mederi Pill(メデリピル)」を筆頭に、現在は男性向けのAGA治療薬やスキンケア医薬品、保険診療、法人向けの福利厚生パッケージなど、性別を問わず健康課題にアプローチする事業を展開されています。

同社は2022年『mederi Pill(メデリピル)』サービス開始と同時に「anybot」を導入。

診療予約から処方までLINEで完結できる仕組みを構築し、利用者は50万人にまで拡大しました。
その急成長を支えるUX設計の裏側について、ブランドディレクターの池﨑さまにお話を伺いました。


目的
  • LINEで診療予約から処方を完結させることで利用ハードルを下げ、多くの女性にサービスを提供したい
  • エンジニアに頼らなくても、現場レベルでサービスの即時改善を可能にしたい
施策
  • 予約〜処方をLINEで完結させる仕組みの構築
  • ユーザーインタビューに基づき、担当者が即日で会話フローやミニアプリのUIを修正
  • ミニアプリを活用したクロスセルとセグメント配信での活用
効果
  • エンジニアに頼らず「UXの即時改善」が可能に。
  • LINE公式アカウントの改善を高速かつ継続的に行うことにより、友だち登録者数50万人突破
  • 「適切な人に」「適切なタイミング」での商品訴求を行うことでクロスセル商材の売上が120%増加
目次

LINEありきで設計されたオンライン診療体験

サービスの開始当初からLINEを活用されていますよね。導入に至った背景を教えてください。

池﨑さま

『mederi Pill(メデリピル)』が開始した2022年から現在に至るまで、生理トラブル改善のためのピル服用はまだまだ一般的ではありません。そもそも、婦人科に行くこと自体『なんとなく怖い』『恥ずかしい』といった心理的な抵抗感を持つ女性は数多くいます。

予約をとって病院にいくのも難しいですよね。

池﨑さま

そうですね。休日に空いている病院が少なく、平日に休みをとっていくしかないということもよくあります。働いている人にとっては病院に行くこと自体ハードルが高いので、ターゲットである20~30代女性の生活インフラともいえるLINEを活用して、オンライン診療の予約から処方までを完結させることは必須だと考えていました。

しかし、LINE公式アカウントの標準機能だけでは、提供できるコンテンツの幅に限界があります。そこでさまざまなツールを検討し、導入に至ったのがanybotでした。

LINE公式アカウントの拡張ツールは数多くありますが、なぜanybotを選ばれたのですか?

池﨑さま

選定の理由は大きく3つあります。
1つ目は、細かなセグメント設定ができる点です。

問診内容やユーザーの利用状況に合わせて、一人ひとりに最適な情報を出し分ける機能は『ユーザーの使いごこち』をよくするために重要視していました。

2つ目は、オンライン診療において必須となる予約管理機能が充実しており、anybotのミニアプリが特につかいやすかった点です。

当時はまだミニアプリを作れるツールが多くない中で、柔軟に予約枠や時間設定を調整できる自由度の高さが魅力でした。

そして3つ目、何より一番の決め手は、エンジニアに頼らなくてもノーコードで運用できる点です。
自分たちの手で修正できるからこそ、ユーザーの声をその日のうちに反映して高速改善できる。このスピード感が、私たちの事業にぴったりだと思いました。

「使いやすくて当たり前」を作る、こだわりのUX設計

最も離脱が多いのは「LINE友だち登録」から「オンライン診療予約」を行うまでのフェーズです。
そのため、サービスの魅力を伝えるだけではなく、いかに手軽で分かりやすい体験をLINE上に落とし込めるかを最も重視しています。

エンジニア不要。担当者が「その日に直せる」即時改善フロー

同社では、解約や長期継続中など、さまざまなフェーズのユーザーに対しセグメント配信でインタビュー依頼を送信。オンラインで「つまづいた点」や「わかりにくい部分」をヒアリングし、課題が見つかればその日のうちに担当者がミニアプリや会話フローを修正しています。

このフローにより、エンジニアへの依頼コストが発生しません。
通常なら数日かかるボタン配置の変更も、anybotであれば管理画面から即座に完了します。
また、リッチメッセージやリッチメニューのボタンの位置や数を自由に設定できる柔軟性も、UX改善において重要なポイントです。

同社は「一度定期配送をストップされた方でも、一定期間内であれば再診療を受けずにお薬の配送再開ができる」というサービス設計になっています。

しかし以前は、その仕組みがユーザーにうまく伝わっておらず、診療が不要な方の予約により、本当に診療が必要なユーザーの予約枠が圧迫されるという課題がありました。

そこで「初めての方(要予約)」と「再開の方(予約不要)」が一目でわかるよう、リッチメッセージの画像とボタン配置を繰り返し修正。
ユーザーはスムーズにお薬を再開できると同時に、医師は「本当に診療が必要な患者」の対応に集中できるようになりました。

ミニアプリを活用した「クロスセル戦略」

既存ユーザー向けのクロスセル商材のランディングページ(LP)は、anybotのミニアプリで作成
工数を大幅に抑えながら、既存顧客向けのシナリオ配信に組み込むことで売上が120%増加しました。

徹底したUX改善により、サービス開始から4年で利用者数は50万人を突破。
現在同社にとって、LINEは単なるツールではなく、サービス基盤として確立されています。

池﨑さま

LINEを使ったサービススキームをもって他ブランドのリリースを行うなど、業界の中では私たちのサービスがLINEで最も使いやすいサービスなのではないか…と自負しています。

【mederi流】ブロックされないポイントは?

サービスを長期間継続利用していただくために、同社が徹底しているのは「個人にあった情報を送ること」です。

例えば、1年分のピルをまとめて配送する「おまとめ定期便」のユーザーに対し、飲み始め向けの内容をそのまま配信すると、ユーザーのフェーズに合わない情報となり、ブロックにつながる可能性があります。

そこでmederiでは、2つのアプローチでコミュニケーションを設計しています。

①LINEシナリオ配信の最適化

LINE配信は、ユーザーのプランや状況に応じて内容を最適化
おまとめ定期便の契約者はすでに服用に慣れている方が多いため、飲み始めの丁寧なサポートは控え、アップセルやクロスセル、継続利用を促すコンテンツを中心に配信しています。
フェーズに応じて届ける情報を変えることで、ユーザーにとって自然な体験を生み出しています

②媒体の使い分け

コンテンツによっては、あえてLINEを使わない判断も行なっています。
通常、1シート定期便の方には会報誌を同梱していますが、おまとめ定期便の方にはその内容を毎月メールで配信。
ボリュームのある読み物コンテンツは、通知性の高いLINEよりも、落ち着いて閲覧できるメールの方が適していると判断しています。

このように、ユーザーの状況に合わせて情報を届ける手段と内容を細かく調整し、心地よい距離感を保つことが、LTVを高めることにつながっています。

今後の展望「ブランドのファン作り」

今後の展望について教えてください。

池﨑さま

近年は多くのオンライン診療サービスが台頭していますし、医薬品は”中身”で差別化することができないという側面があると思います。
そのため、サービス品質やブランドへの信頼で選ばれる必要があると考えています。

手軽に医療にアクセスすることができるということは前提の部分で、そのプラスアルファとして、『mederiなら必要な情報や知識を届けてくれる』『mederiというブランドが好き』と思ってもらえるような関係作りに今後注力していきたいです。
オンライン診療で提供できるサポートの限界はありますので、よりユーザーの日常に寄り添える関係値を目指しています。

最後に、anybotについてひとことお願いします。

池﨑さま

最近は、他業界のLINE活用事例を調べ、『この機能はanybotでもできるかな?』と社内でシェアすることがよくあります。
今のところ『これは実現できないね』となったケースがないので、本当に自由度が高いツールだと感じています

(公開:2026年2月、取材・編集/内藤萌 )

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